世田谷の住宅の建て替え計画が動き始めました.確認申請はもう随分前に降りていましたが、予算や様々な事情により着工が出来ずにいました.
見積も取り直して、結果リーズナブルに工事契約もできてほっとしています.
以前のブログでも触れましたが、この計画は40年以上前に位置指定道路と6宅地で開発行為を行い、そこに建売の住宅が計画されました.
それぞれの宅地レベルに高低差があり、低い方に半地下のような形でコンクリートの駐車場を作ることで土留を兼ねていました.
今回の計画地は低い方の敷地のためこちらを解体すると隣地の土留がなくなってしまいます.私に設計依頼が来る前からそれをクライアントが理解されていてお隣との話し合いを既に進めていただいていたのでとても助かりました.
解体と並行して擁壁をつくります.高い敷地側に擁壁を設置するため一般的な底版のあるL型擁壁だと工事範囲も広くなり庭への影響も大きので、底版のない杭による自立型擁壁で計画することになりました.
敷地の境界部分を曖昧にしておくと、土地の評価額も下がり、代が変わるなどして将来的に問題になるケースも散見されます.
しかし、境界部分の扱いは難航することもあり、今回のように進められたことは、本当に良かったと思っています.
理解があり明哲なクライアントと隣地の方に感謝です.
posted by 小西 けい at 13:20|
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