2017年10月31日

「中心のある家」

数年ぶりで師匠である阿部勤さんの「中心のある家」に訪れる機会を得ました.
大学を出て実務を何も知らなかった私は建築の仕事をアルテックで一から教わりました.
今でもそれが私のべースになっています.

「中心のある家」は部屋がありません.
辞書で引くと
部屋--家の中をいくつかに仕切ったそれぞれの空間
とあります.この家はまさにその仕切りがありません.しかしたくさんの居場所が作られ、それぞれの場所は分かれているのにつながっています.
またその場所は人の体にぴったりと合って居心地の良いスペースとなっています.
作家の高村薫が新聞のコラムで
「筋書きを知らずに、ぱっと開いた1ページを読んだ時空気感があるか.小説の成否はそれで決まります.」
と書いていました.この空気感のようなものが建築にもあり、この住宅はそれが半端ない.

何度訪れてもいつも感動する住宅です.

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posted by 小西 けい at 23:57| Comment(0) | 思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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